ショットブラストとはShotblast
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ショットブラストとは
ショットブラストは、投射材と呼ばれる粒体を加工物(ワーク)に高速で衝突させることで ワークに様々な効果を与える加工のことです。
加工物の形状・与える効果に応じて、ショットブラスト機には様々な種類が存在します。
与えることのできる主な効果と用途
クリーニング
- 熱処理品や鍛造品等の表面スケール除去クランクシャフトシーブ
- 鋳造品の鋳物砂落としコネクティングロッドカムシャフト
- 溶接後のスパッタ取りギヤ
- 油汚れや錆の除去金型
効果用途用途
クリーニング(酸化スケールの除去)の事例
クランクシャフト
ピニオンギヤ
CVT用部品
パーキングギヤ
バリ取り
- プレス加工後のバリ取りエンジンブロックホイール
- 機械加工後のバリ取りミッションケース
- ダイカスト品のバリ取りギヤ
効果用途用途
粗面化処理
- 表面積増大による塗装性の向上シャーシ
- 表面積増大による放熱性の向上
- 表面凹凸による保油性向上
- 表面の反射防止
効果用途用途
ショットピーニング
- 圧縮残留応力付与による疲労強度向上ギヤ板ばね
- 表面硬化による耐摩耗性向上コネクティングロッド
- 耐チッピング性の向上コイルスプリング
効果用途用途
ショットブラストの種類と特徴
種類
- ハンガー式
-
テーブルを分室化し、個々の自転装置にハンガーを吊り下げ回転させながら研掃する。
長所
- リング状部品、小型クランクシャフト等に最適
- ワークに打痕疵や噛み込み疵がつかない
短所
- ワークの反転作業が必要になる場合がある
- 別途、ワーク吊り下げ治具が必要になる。
- タンブリング式
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エンドレスのゴム式、キャタピラ式のエプロンで、ワークを撹拌させながら研掃する。
長所
- 小物、中物の大量ショットに最適。
- 投射材のムダ打ちが少なく、ランニングコストに優れる。
短所
- ワークに打痕疵や噛み込み疵が発生することがある。
- 投射時間が十分でないと、研掃ムラが発生することがある。
- テーブル式
-
テーブルの上にワークを乗せて、テーブルが回転し、研掃する。
長所
- 大物品や重量品のショットに最適。
- ワークに打痕疵や噛み込み疵がつかない。
短所
- ワークの反転作業が必要になる場合がある。
- 製品形状によっては、投射材のムダ打ちが発生しやすい。
- ローラーコンベア式
-
ローラーコンベアー上にワークを乗せ、低速で移動させながら研掃する。
長所
- 長尺物、鋼板等のショットに最適。
- ワークに打痕疵や噛み込み疵がつかない。
短所
- 設備が大型になりやすい。
- 小・中物品の場合、専用台が必要となる。